家づくりは、ほとんどの人が初めての経験のため、スムーズに進めていくためにも、全体のおおまかな日程を把握したうえで、進めていくと後悔しない家づくりができると思います。
ここでは大まかな流れをお話しします。
イメージづくり・資金計画
ハウジングセンターめぐりや雑誌、インターネット、友人宅などを見ながら、どんな間取り・家にしたいかイメージづくりをしましょう。
モデルハウスは一般的な家より大きかったりするため、できれば建てたい家と同じくらいの大きさの家を見て回るのが良いと思います。(建売の家を見に行くなど)
また、家を建てるためどのくらいのお金が必要になるのか、家づくりの総額を想定し、ファイナンシャルプランナーに相談しライフプランとローンの返済計画をシミュレーションしましょう。
シミュレーションせずに、無謀なローンを組むと返済できなくなるなんてこともあり得ますので、無理のない資金計画を建てましょう。
土地探し
公共交通機関の便利さ、老後の生活、津波や土砂の心配がないかなどハザードマップ等も参考にしながら土地を探しましょう。
土地選びでは、建築する家のことを考え、建ぺい率・容積率、建築条件有無もよく確認しておくことが大切です。
土地は100点満点のものはなかなか出てこないので80点くらいのものがでてきたら、即決められるよう日頃からどのような土地が出ているか、ネットや不動産業者で探しましょう。
土地探しばかりだと疲れてしまうため、ハウスメーカーの選定と土地探しは並行で進めることをおすすめします。
ある程度理想の間取りが決まっていれば、土地がでてきたときに、その土地に自分の理想の間取りが入るかどうかすぐ確認できるためです。
土地の購入では、仲介業者または不動産会社と土地の所有権の移転の契約や土地購入手続きを行います。
ハウスメーカーや工務店の選定
ハウジングセンターなどでいろんなハウスメーカーをまわったり、希望する工務店などから建ててもらう依頼先を決めます。
ハウスメーカーごとに、木造や鉄骨、ユニット工法など工法や費用が変わってきますので、各メーカーの特徴やネットでの口コミを参考にしながら決めましょう。
決算の時期が比較的値引き交渉がしやすいため、決算時期にメーカー選定をすることをおすすめします。
また、メーカーと本契約後は値引きを受けてくれないことが多いため、契約前にできるだけ多くの値引きやオプションをつけてもらいましょう。
ハウスメーカーとの打合せ、仕様検討
ハウスメーカーと契約後、自分の要望を伝えながら間取りや仕様を決めていき、図面や仕様書を作成してもらいます。
見積り
家づくりにかかる費用の総額を含め、見積もりを都度だしてもらいましょう。
この時に注意が必要なのが、ハウスメーカーは家の費用ばかりを話してきますが、家以外にも外構の工事などもありますので、家づくりにかかる総額で費用を検討するようにしましょう。
住宅ローンの申し込み
固定金利、変動金利のどちらにするのかよく考え、住宅ローンの申し込みを行います。
工事請負契約の締結と着工
ハウスメーカーと工事請負契約後、着工にうつります。
契約の際は十分に見積書、図面、仕様書などをチェックしましょう。
この時家の完成予定日が年度末だと、着工を急がしてくる場合がありますが、不明な点がなくなるまでしっかり確認することが重要です。
あとで、変更したくてもできなかったり、変更費用がかかる場合があるためです。
地鎮祭
工事の安全を祈願する地鎮祭を実施後工事が始まります。
基礎工事、上棟打合せ
まずは基礎工事から始まり、その後上棟の際に上棟式を行う場合もあります。
基礎工事からは、ハウスメーカーに任せっきりにせず、現場が近ければできるだけ現場に顔を出すようにしましょう。
そこでも、不明な点があれば都度現場責任者に確認をしましょう。
私が建てたハウスメーカーでは、上棟打合せがあり、その際にコンセント位置やスイッチ位置、窓や建具の位置の間違いがないかを現場で確認する打合せがありました。
内装・外部仕上げ工事、建具工事
家の骨組みが完成後、外部と内部の仕上げ工事、建具工事、設備の取付けなど仕上げの工事にうつっていきます。
建物の登記・完了検査
工事完了時に建築基準法に従って建てられているかを確認する完了検査を行います。
このタイミングで、建物の表題登記・保存登記等の登記が必要になります。
竣工検査・引き渡し
家が図面や仕様書通りにできあがっているか、内装や建具、設備に傷や汚れがないかを施主立ち合いのもと検査しまし、問題があれば修正が入り、問題がなければ引き渡しになります。
引き渡し時に、工事請負金額の残金を支払います。
引っ越し・各種手続き
引っ越しに合わせて住民票移転の処理や郵便転送処理、電気、ガス、水道などの手続きを行いましょう。
戸建て住宅の場合、光テレビまたはアンテナ工事をしないと見ることができません。
引き渡しの日程に合わせ、あらかじめ家電量販店などで、事前に契約をしておきましょう。
その際にインターネットの契約もしておくとよいです。
ご近所さんへの挨拶
今後長く付き合うご近所の方に挨拶をしましょう。
組長さんがいらっしゃる場合は、組長さんにも挨拶をしておきましょう。